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ワークスチューニングサーキットデイ
イベントレポート

2013 ワークスチューニンググループ サーキットデイRd2

2013 ワークスチューニンググループ サーキットデイ

2013年9月21日、今年2回目となる「ワークスチューニンググループサーキットデイRd.2」が富士スピードウェイのショートコースで行われた。現役のトップドライバーから直にドライビングテクニックを学べるとあって、大人気のイベントで今回も132台のエントリーがあった。

「ワークスチューニングサーキットデイ」は3つのクラス別けが行なわれている。15分×3本の走行枠があるチャレンジクラスは参加料12,000円で、とにかくたくさん走ってドライビングスキルを早く向上させたい人向け。ただ、一般の走行会と異なるのはチャレンジクラスの中でも初心者から上級者まで、スキルに応じたグループ別けが行なわれる点だ。つまり、名前はチャレンジクラスだが初心者でも安心して楽しめるわけだ。さらに現役トップドライバーがインストラクターとして座学やそれぞれの走りをチェックして課題を与えてくれる。今回は60台が参加しスキルに応じて12台づつ5つグループに別けられ2名のインストラクター(今回は西原正樹選手&松田次生選手)が担当した。

2013 ワークスチューニンググループ サーキットデイ 2013 ワークスチューニンググループ サーキットデイ

つづいてベーシッククラスは、コストを抑えてサーキット走行を楽しみたい人向けのクラス。15分×2本の走行枠で8000円とお得な内容になっている。座学や参加者全員のドライビングチェックと課題だしの内容は、チャレンジクラスと同じ。今回は、24台が参加し2グループを1名のインストラクター(同じく山本直貴選手)がレクチャーする。

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そして人気のエンジョイクラス。15分×1本の走行枠しかないが、3000円のエントリー費は、はじめてサーキットを走る人にとっては魅力的なクラス。走り方はもちろんサーキットにおける各種マナーなども座学で学べるので安心だ。参加車両もスポーツタイプでなくてもOK。今回も大型のSUVからツーリングワゴン、高級セダンとバリエーションに富んでいるので、どんなクルマでも気軽にサーキット走行の楽しみを味わえる。ヘルメットやグローブなど高価な装備品もレンタルが可能なのもこのクラスの大きな特徴となっている。今回は48台が参加し12台づつ4クラスに別れて走行を楽しんだ。(同大嶋和也選手)

2013 ワークスチューニンググループ サーキットデイ 2013 ワークスチューニンググループ サーキットデイ

(エンジョイクラス参加者)
神奈川県から参加された柳田さん親子。お父様は86でチャレンジクラスに、お嬢様はフィットでエンジョイクラスへのご参加。お父様の影響で子供の頃からスーパーGTなどを観戦していたお嬢様は、すっかりモータースポーツファンに成長。脇坂寿一選手の大ファンだとか。当日はエンジョイクラスで念願のサーキットデビューを果たし、父親譲りのなかなか果敢な走りを見せていました。次回もお待ちしております。

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さて、今回のインストラクターを紹介しよう。

TRDからはスーパーGTに参戦中の大嶋和也選手。
今回はエンジョイクラスの48台を担当。「僕のクラスは8割の方がサーキットを走ったことの無いという、はじめての方が多かったです。ミーティングでは安全を中心に話させていただきました。とくにブレーキングですね。普段はブレーキを強く踏むことは無いでしょうから、今日はサーキットで思いっきりブレーキを踏むことを意識してもらいました。ここで経験すれば、普段の安全運転にも活きてきますからね」

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無限からはスーパーGTとスーパーフォーミュラに参戦する山本尚貴選手
ベーシッククラスの24台を担当した。「サーキットは走ったことがあるけど、ここのコースははじめてという方がほとんどでした。このコースはイン側が見えにくいんですね。だから、ミーティングでは高さを意識したドラポジの大切さを伝えました。あとはライン取りですね。とくに1,2,3コーナーがポイント。1コーナーで頑張りすぎちゃうと、2,3コーナーがつらくなるんです。だから、1コーナーはガマン。頑張りどころは3コーナーの立ち上がりです。要は頑張り所とガマンするところです」

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ニスモからはスーパーGTに参戦する松田次生選手
チャレンジクラスを西原選手とともに担当。「僕の担当したグループはこのコースがはじめという方が大半でした。だからミーティングでは攻めることよりもラインに乗せることを意識してもらうよう伝えました。ここは複合コーナーが多いのでひとつでも失敗すると次のコーナーからうまく走れません。とにかくラインに乗せる。そうすればある程度のタイムは出せます。皆さん、2回目の走行からはラインも良くなりタイムアップもしたようです」

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STIからは全日本ジムカーナに参戦する西原正樹選手
松田選手とチャレンジクラスを担当した。「僕の担当したクラスは、このコースはじめてという人が少なかった。実際、皆さん走り慣れてる感じでした。ここは1,2,3コーナーがポイントですかね。1回目のミーティング後は、皆さん、そこを重点的に走ってもらいました。2回目のミーティングでは1,2コーナーの縁石カットの仕方を伝えました。皆さん、どんどん良いラインになってくるので嬉しかったです。走り慣れた方でも、何かを掴んでいただけたかな、と思います」

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さて全クラス共通のワークスチューニンググループならでは特典が、国内トップドライバーがドライブする各社のデモカー同乗走行。実際にプロのドライビングテクニックを助手席から体験できる絶好のチャンスとあって人気のコーナー。プロの走行ラインやステアリング操作、ブレーキングのタイミングや強さなど、実際に同乗していれば前後・左右Gやコーナリングスピードなどをカラダで感じとることができるので、大いに参考になるはずだ。今回もなんと100名以上の参加者が体験することができた。また、同伴者にも抽選で同乗体験のチャンスがある点もこのイベントならではのもの。レースウィークのサーキットでは張り詰めた雰囲気の各ドライバーも、このイベントではフランクな雰囲気。パドック内では気軽に参加者たちとドライビング談義に花を咲かせたり、サインや撮影にも応じてくれる。この距離感の近さも大きな魅力のひとつとなっている。

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同乗走行マシンはSTIがWRX STI tS TYPE RA、TRDは86 TRD PerformanceLineとLEXUS IS-F CCS-R

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MUGENはS2000とシビックタイプR

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NISMOはFairlady Z Version NISMOと NISSAN LEAF NISMO Performance Package

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リラックスした様子の講師陣、気軽に声を掛けられるのも大きな魅力

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同伴者の同乗走行抽選はジャンケンで。チケット争奪戦も残りがわずかになってくると・・。悲喜交々の図

また、各クラスともに安全面をメインとした出走前車検を実施。はじめての方でもスタッフが指導してくれる。ヘルメットやグローブなどの装備品から服装、クルマの各部のテーピングや運転席まわりで固定されていないもの、サーキット走行に不要な重量物などを重点的にチェック。こうしたポイントは一般の走行会やサーキット主催のスポーツ走行でも必要なこと。前後の灯火類のテーピングや、エンジンルーム内のテーピング(バッテリー+端子や各オイルタンクキャップなど)などはキチンと行なっておこう。更に今回からは各社のクルマに精通したメッカニックが工具やジャッキなどを準備して待機、万一車両トラブルなどが発生した場合でも点検や応急処置などを無料で行ってくれるうれしいサービスが追加された。

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一方、走行関係ではないものの、参加者への細かい配慮があるのがワークスチューニンググループサーキットデイの嬉しいポイント。とくに小さなお子さんのためのキッズルームは毎回用意されている。今回はタワー2階に設置。快適な環境の上、窓越しにはパパの頑張る姿もみることができた。また、食事の面でも毎回、フードサービスが出展。暖かくて美味しいものが食べられるのは嬉しい限り。焼きソバからお好み焼きなど、今回はメニューも豊富だった。

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走行イベントの最後を飾るのは各社が用意したデモカーをインストラクター陣がドライブする模擬レース。TRDは86 TRD Performance Line、無限がMUGEN S2000、STIはWRX STI tS TYPE RA、そしてNISMOがEVのリーフにNISMO Performance Package装着したマシンで参戦。それぞれのマシンには性能差があるため、ハンディをつけてのスタートとなった。最初にスタートするのがニスモのリーフ、20秒後にグリッド位置で更にハンディを加えた3台がスタートする5周レース。結果は意外にも松田選手のリーフが頑張り、最終LAPまで先頭を突っ走しる展開を維持。最終コーナーでようやく後続が絡むカタチとなり大いに盛り上がった。

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グリッド上のハンディはこのように、そしてファイナルラップの最終コーナーではご覧の通りの大接戦

そしてすべての走行が終了した後は恒例の賞品争奪ジャンケン大会。今回も豪華賞品が各社から持ち込まれた。参加者だけではなく、同伴の方を含めた全員が参加可能なため、家族や仲間の数が多ければ賞品ゲットの確率も上がるという、じつは一番の盛り上がりを見せるイベントだったりする。各ドライバーもノリノリでフェイントを使ったジャンケンなどで参加者とともに1日の最後を締めくくった。

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2013年のワークスチューニングサーキットデイは今回のRd.2で終了。閉会式ではTRDの梨木氏よりサプライズ発言。2014年度は開催回数も増やし、できれば西日本のファンの期待に応えられるような内容にしたいとのこと。スポーティーなクルマでなくても、ヘルメットとグローブ、そして長袖・長ズボンを用意すれば誰でも気楽に参加できる。是非、来シーズンもサーキットの楽しさを味わいにきて欲しい。

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